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2005年10月21日

ソニエリ FOMA、ついに登場

「これが FOMA だったらなぁ」

これは premini-II ユーザの共通見解であったと言い切ってしまってもいいでしょう。そんな「小さいガジェット好き」の切なる願いを叶えるべく、ソニーエリクソンが満を持して世に送り出すのが SO902i です。

Sony Ericsson SO902ipremini-II での目玉機能だった音楽再生とかはどうなるのかわかりませんが、そんなものは正直無くてもいいです。それよりも、premini-II とほとんど外形寸法が変わっていない点を評価したい。厚みで 0.6mm、長さで 4mm ほど増す様ですが、幅は 1mm 減らしてきました。この寸法取りも私の理想と一致します。ポケットに入れていることが多いので、どうしても容積を増やしたいなら長さで稼ぐべきだと思っていました。

これで、ついに jig ブラウザ + パケホーダイをコンパクトな端末で実現することができます。しかも使い慣れた操作感をほぼそのまま引き継げるというのがとてもうれしい。私にとっては、これを買わずして何を買うのかというくらい理想的です。

というわけで発売日が決まったら、premini-II の時と同様に速攻で予約する予定です。また購入レポートをやるつもりですので乞うご期待!
あっ、ちなみにもちろん白を買いますよ!あこがれの白ケータイ。実は有彩色のケータイを買ったことが無かったりもしますが。

2005年10月20日

MT の崩壊と奇跡の復活

サイトのデザインが MT3.2 のデフォルトになってしまったのには訳があります。

MT3.17 から 3.2 へのアップグレードに失敗しました。どうやらユーザ名に全角文字を使っていたことが原因のようで、アップグレード後、mt.cgi がエラーで使えなくなってしまい管理不能な状態に。エントリのバックアップなんぞ取っていません。ああ、もうだめだ。

しかし Berkeley DB の db/ ディレクトリの中身が残っています。そうさおいらにはまだ力が残っているぜ。残されたファイルからのサルベージを試みました。

というわけで、Berkeley DB のデータを復元して、MT へのインポート用の書式に整形することにしました。Perl でとりあえず entry.db ファイルの内容をハッシュにつっこんでみると、エントリ ID をキーにして、その他各エントリのデータ(投稿者とか公開状態とか記事の内容とか)がひとまとめになっている様です。

このエントリのデータがくせ者で、テキスト部分は読めるのですが、各項目がさらに妙なバイナリコードで区切られているらしく私のヘタレ Perl 技術では切り分けることができません。そこで舞台を秀丸エディタ上に移し、正規表現による置換とキーマクロを駆使してエントリ部分の整形には成功しました。

さらに、カテゴリ、コメント、トラックバックのデータが別 DB で存在しています。
カテゴリについては category.db で [カテゴリ ID] = [カテゴリ名]、fileinfo.db で [エントリ ID] = [カテゴリ ID] という形で対応付けがされていました。これはある程度自動化することができ、実質数分でカテゴリの適用完了。

コメント、トラックバックは、それぞれのデータの中に対応するエントリ ID が含まれているという感じ。関連づけされているエントリ ID を1つ1つ確認しながら、先ほど整形したエントリデータの、該当するエントリの本文の下にコメントなどをコピペするという作業になりました。トラックバックは十数件しかなかったけどコメントは 100 件以上あったのでこれが一番大変な作業でした。

これでようやくインポート用データが完成し、改めてインストールし直した MT にいざインポート。
こうして無事に記事のたぐいは復旧することができました。

ただし、まだテンプレートを復旧してないのでこんなデザインなのです。良い機会なのでデザインはリニューアルしようかな〜と思っています。なかなか思いつきませんが。

2005年10月16日

動態保存

NEC PC-9821 V16/M7C3昨日は1年ぶりくらいに PC-9821 V16 に電源を投入してみました。

初期のこのサイトのことを知る人はほとんどいないと思いますが、こいつが現役の頃はやれ CPU を換えただのメモリを増やしただのサイト上でもいろいろ報告したものです。改造費はざっと安めに見積もっても20万円。当時学生で、かつバイトもろくにしていなかった私は、食費を削ってパーツを買っていました。

とりあえず電源を投入してみると、メモリエラーだとか 2nd キャッシュエラーだとか出まくりでまともに動かない。まぁ、昔からこんな感じだったので、適当に抜き差ししてるうちに動くようになりました。

現在のスペックは、CPU はもはや懐かしい AMD K6-2 333MHz を安定性重視で 300MHz 動作。もちろんメルコの魔法下駄を履いています。FSB クロックは確か 66MHz くらいです。メモリは Max・・・とはいえたったの 128MB。ストレージホストは内蔵 IDE ではあまりにも悲しすぎる(8MB/s とかそんな速度で、最大容量がたったの 4.3GB)ので、UltraSCSI 化して 20GB HDD と 12倍速 CD-R ドライブを搭載しています。UltraSCSI って言ったら当時は超高速インターフェースだったような印象があるんですが、たった 20MB/s なので ATA33 にも負けてますね・・・。CPU 負荷は低いので、この PC には向いてると思いますが。

あと、グラボもこれまた懐かしい 3dfx の Voodoo Banshee を持ってるんですが、いまさらこの PC でゲームをやるわけでもないので挿してません。というか2つしかない PCI スロットをどう使うかは死活問題。すでに1つは UltraSCSI カードが使ってますので残り1つ。そこで拡張性を優先し、なんと USB 2.0 インターフェースボードが投入されています。おかげで PC-98 のくせにオプティカルホイールマウス、Happy Hacking Keyboard Lite2、USB イーサネットアダプタがつながってます。

PC-98 も最後期のモデルには USB ポートがついてたりしましたが無いのが普通ですので、数多ある USB 機器のほとんどが PC-98 は動作対象外。ただし、今のところ全くダメなものには遭遇してませんので互換性は高いようです。

今でこそ何てことはないような感じですが、PC-9821 V16 でもここまで行ける!っていうかなりアツいスペックなんですよ。プリインストールされていた Windows 95 ではいくら何でも使えないので FreeBSD(98) マシンなんですが、Windows 2000 くらいなら何とか行けそうです。というかいつか手に入れようと狙ってます。

でも特に使い道はありません。いつでも動く状態で眠らせておきたいだけです。

2005年10月10日

このサイトのアクセス状況は?

このサイトがさくらのレンタルサーバに越してきてから1年と2ヶ月くらいが経ちました。
おかげさまで、こんな駄文メインで更新もまちまちなサイトですが、結構なアクセス数を頂くまでになりました。

さくらのレンタルサーバでは、Webalizer でのアクセス解析を見られるようになっています。これによると、トータル PV は今月に入ってから 15 万 PV を超えたところ。先月の月間 PV も2万4千と過去最高を記録しています。訪問数ベースでもトータルで7万近く、先月の訪問数が1万3千です。ただし、これらは検索サイトのボットなんかの数も含まれているので、当サイト上のアクセスカウンタよりはかなり多い数字になっています。

アクセスカウンタの方は、Mozilla、Opera、w3m、Lynx のいずれかの文字が User Agent に含まれていることを大前提に、さらにアクセス元のドメイン名で明らかにボット系のいくつかのものは弾いています。さらに同じ環境からの連続したアクセスや、私の自宅からのアクセスはカウントしていませんので、普通のアクセスカウンタより若干正確に(逆に言えば厳しく)カウントしていると思います。

それはさておき、じゃぁどの記事に人気があるのかというと、MM1 の分解記事premini-II の購入レポートがダントツ。MM1 の記事に関しては、いくつかのサイトでも「詳しくはコチラ」みたいな感じで取り上げられていて、ちまちま写真まで撮って記事にした甲斐があるというものです。

まぁ、そんな感じでこれからもぼちぼち役に立つのかどうか微妙な記事を書いていきますのでどうぞよろしくお願いします。

2005年10月09日

面白いじゃん

NANA (1) / 矢沢あい

前に「映画版の中島美嘉のヴィジュアルにやられた!」と書いた NANA ですが、実は原作2巻の途中までしか読んでませんでした。で、「よみたいよー・゚・(ノД`)・゚・」と言っていたら妹が借りてきてくれました! できた妹で兄ちゃんはうれしいぞ。・・・いやありがとうごめんごめん痛いって。

で、その妹は「大して面白くないよ」と言っていたのですが・・・面白いじゃん! 今6巻ですけど。奈々のテンションにつられてすごい勢いでここまで読みました。うう、これは映画の DVD 出たら買わなきゃなぁ。

内容としては、人間関係とか恋愛とかが2つのバンド+αの中でごちゃごちゃに・・・。まぁ実際こんなことになってたらこの場は修羅場なのが普通じゃないかと思いますが、一部を除いてみんな大人のようです。なんだかんだで結構楽しくやってるシーンが多い。全員が奈々やノブと似たり寄ったりだったらマンガのジャンルがホラーサスペンスになりかねませんよこれ・・・。

あ、Black Stone ってほんとにあるんですね。(コメントありがとう!)

そんな感じで、続きは明日にしよう。幽遊白書の二の舞を見事に踏んだ私なのでした。

2005年10月05日

今日の購入CD!

トリッパー / 奥田民生
去年が怒濤のリリースラッシュだったため、なんか久々な気がする民生のシングル。1曲目の「トリッパー」は「カスタムメイド10.30」のテーマソングとかそんな感じらしいです。2曲目はこのところでは珍しくなんか歌うのが難しい曲。そしてエロいよ民生さん。

BEAT / 木村カエラ
そしてこれは民生プロデュース。もちろん同時発売ですよ。
もともと女性ヴォーカル好きな弧月さんは最近、女性ロックシンガーでグッと来る人を探し求めていたりするんですが、カエラ嬢はなかなかよろしいですね。前の「リルラ リルハ」もカッコ良かったし。買ってないけど。次のアルバム出たら買うから許して。

2005年10月03日

ぴええる多気

日曜日に納屋の掃除をしていたら古いマンガがたくさん出てきました。
大方は忘れてしまっていたようなものばかりだったのでそのまま廃棄・・・でも実は、所有したマンガを手放すのはこれが生まれて初めてなんです。なけなしの小遣いで買ったマンガは宝物でしたからね。今はマンガなんて読み切れる程度なら好きなだけ買えてしまいます。まぁ、こういうところに、大人になって無くしてしまう「大切な何か」は宿っていると思うんですけど。

さて、そんななか部屋に持ち帰ってきたマンガもあります。

幽遊白書

とりあえずこれは捨てられなかった。というか持ち帰って早速読み始めたら止まらないのなんの。仙水が出てきたところでふと時計を見たら午前2時・・・。まだ大人にはなりきれてないことを図らずも再認識する羽目になってしまいました。

他には・・・天野こずえの代表作「浪漫倶楽部」と短編集「夢空界」(当然、今出てるリニューアル版じゃないガンガンコミックス版のやつ)とか、伊東岳彦老師の傑作「宇宙英雄物語」のリニューアル版全巻とその元版であるコンプコミックス版の1、3巻(当時すでにこれしか手に入らなかった)とか、あと少々。一般的に見れば微妙なラインナップですが、私にとっては思い入れのある作品ばかりをピックアップしておきました。もっとも、残されなかったその他の作品は輪をかけて微妙だったことは言うまでもありませんが。

そんなこんなで、ノスタルジックなマンガを加えてあふれかえりつつある本棚を今度は片付ける必要がありそうです。

2005年10月01日

Mac と Windows の境界を越えろ

borderless

Synergy というフリーソフトがあります。どういうものかというと概念は簡単で、たとえば左右に並べて別々の PC のディスプレイを置いたときに、あたかも1台の PC でデュアルディスプレイにしたときのように2つの画面間を自由に行き来できるようになるソフトです。KVM 切り替え器と違ってディスプレイは PC の台数分必要ですが、その分シームレスに複数の PC を1セットのマウスとキーボードで操作することができます。

これ、同一の OS 同士だけでもなかなか驚きのソフトなのですが、Windows のみならず Mac や UNIX 系の X Window System までもをサポートしていて、なおかつ別々の OS との組み合わせでも OK という驚愕の対応性を誇っています。つまり、私のように Windows と Mac の画面を並べて使っている場合は、Windows の画面から Mac の画面へマウスポインタを移動させるだけで操作の対象を切り替えることができるということ。

実際に使ってみると、別々の PC とは思えないほどスムーズな操作環境がそこに。これは久々に鳥肌もののフリーソフトです。すごい、の一言。超絶おすすめです。

ところで、Synergy 自体の設定は簡単ですぐに動作するのですが、キーボードとマウスの設定に悩まされることになります。特にマウスの第3ボタン以上の部分。
このあたりの動作はホスト側のドライバの設定が効いてくるのですが、通常第3ボタン以上はマウスドライバの設定で何かの操作に割り振られていることと思います。ブラウザの「戻る」「進む」だとかスクロールだとか。でも Windows 用のこれらのイベントは他の OS では動作しないため、そのままでは使えません。

たとえばこれらのボタンにキーボードショートカットに対応するキーイベントの発行を割り当てておく(相手が Mac なら Command + [(Finder や Safari での「戻る」のショートカット)などが便利)と、それはリモート側でも正常に発行されます。これらは逆に Windows 側では意味のない操作ですので、実際には第3ボタンを単体でクリックすると Alt + (Windows での「戻る」)、Shift を押しながらクリックすると Mac での「戻る」を発行するように設定しています。あと、第3 + 第4ボタン同時押しで F9Crtl 押しながらだと F12 なんてのが Mac では便利。Mac ユーザなら何のことか分かりますよね?
なお、ホイールマウスのホイールイベントはリモート側へも伝わっている様子です。

Windows と Mac であったり無かったりする AltWindowsCommandOption の各キーは、標準では次の様な対応になります。

Alt = Command

Windows = Option

これ、Happy Hacking Keyboard Pro の刻印と逆なんですよねぇ。というわけで Synergy の設定で入れ替えると刻印どおりになるんですが、この状態だと先ほどのマウスの設定で問題が。Kensington のマウスドライバでは、Windows キーと何かを同時に押すという設定ができないので、この状態だと Mac 側では Command キーと何かを同時に押すという設定ができないことになってしまいます。すると「戻る」「進む」が設定できません。なので結局デフォルトに戻し、刻印は見ないことにしてしまいました。
もっとも、よく使う Command キーが最下段の両端に来るので、この方が使いやすい様な気もしてきました。そういうことにしといて下さいよ。

Windows 版以外は GUI のないコマンドラインツールです。Mac で自動的に起動するために、/etc/rc.local に以下の記述をしました。

#!/bin/sh

if [ -x /usr/local/bin/synergyc ]; then
/usr/local/bin/synergyc -f aaa.bbb.ccc.ddd &
fi

aaa.bbb.ccc.ddd は接続先ホストの IP アドレスです。この例は Mac がクライアントになる場合。サーバにするには Windows の方が楽なので・・・。
この設定をした Mac を先に起動すると Mac 側の Synergy は接続に失敗しているはずですが、時間をおいて何度でも接続を試み続けるので接続先の準備が整った時点で自動的に接続されます。これはよい点ですね。

ちなみにウチのサーバの FreeBSD の画面も連結して操作できるはずですが、こいつのディスプレイは結構離れたところにあるので現実的ではなさそう。普通に VNC とか Cygwin + X.org とかを使うのがよさげです。でも一度ネタとしてやってみたい気はしますね。